講師が解説する刺しゅう3コースの特徴 レッスンで学べることとは?
刺しゅうの作り方に関する本やインターネットの情報は入手しやすい反面、細かな内容が分かりにくく、独学で学ぶ難しさを感じる方も多いのでは。
教室で学べば、専門家である講師から短期間で確かな技術を習得することができます。
そこで、大手カルチャースクールで刺しゅう講師を務め、数多くの生徒さんを指導されている彦坂志乃美先生に、刺しゅうコースのカリキュラムで学べることをお聞きしました。
一目一目数えながら作ろう
区限刺しゅう
クロスを使って図案を表現クロスステッチ
クロスを使って図案を表現する技法です。区限刺しゅう講座はクロスステッチから始まります。小さな×を積み重ねていくだけで小さな模様から有名な絵画、まるで写真のような作品までさまざまな表現ができ、クロスステッチだけを追求しているマニアも存在しています。
刺しゅうといえばクロスステッチを思い浮かべる方、クロスステッチなら小学校の時授業で刺したことがあるわという方も多いでしょう。×を刺していくだけなのに教えてもらうことなどあるのかな?ともし思っていたらぜひ受講してください。クロスステッチってこんなに頭を使うんだと、課題を学習したほとんどの生徒さんがおっしゃいます。昔自己流で作った作品をもう一度やり直したいとも。
表も裏も美しい仕上がりの作品をぜひ作れるようになっていただきたく思います。
糸と布で絵を描こう
ステッチ100
絵を描くように糸と布で表現するのがステッチ100の講座です。
刺しゅうを始めるきっかけは、手芸店に並んでいた色とりどりの刺しゅう糸に惹かれてという方は結構多いです。たくさんの色を使って思いのままに作品を作れたらなあと誰もが思います。
ですが何から始めていいのかわからない、刺しゅう本を買って刺しては見たけど疑問がどんどんわいてくるという方もまた多いです。
本講座では、100を超えるステッチを系統立てて学び、最終的には自由に作品を作れるようになることを目指します。まずフランス刺しゅうから始め、図案の写し方、針の持ち方、糸の扱い、布の扱いなど細かく動画を見ながら学びます。形の良いきれいなステッチにするためには針をどう持ち、どの方向に動かしたらいいのか、その時糸はどうさばいたらいいのか。仕上げのアイロンはどうかければいいのか。本を見ながらの独学では決して学べないことばかりです。本科最後の課題では憧れのリボン刺しゅうも学べます。また、講座が進むとビーズやフェルトなど様々な素材や技法も出てきて表現の幅を広げることができます。
世界に一つ、自分だけの作品を作りましょう。
糸の代わりにリボンでリボン刺しゅう
糸の代わりにリボンで刺しゅうをする。それだけでこんなにも素敵な作品になるなんて。
実はリボンと糸の刺しゅう、ステッチは共通しているものがとても多いんです。なので糸でステッチをしっかり学んでいる人にはとても分かりやすい技法です。
ところがリボンには幅があり、その幅をどう扱うかで作品の見た目が全く変わってしまいます。豊かな花びらができるか、やせ細った花びらになるか。
ふんわりと優雅で、うっとりするような作品にするためのコツを講座で学べます。
リボン刺しゅうが上手にできる人はまだまだ少ないもの。この機会にワンランク上の作品作りを学びましょう。
白一色の世界
白糸刺しゅう
白い布に白い糸で刺しゅうをします。
「いつかは白糸」とお思いの方も多いでしょう。またすでに白糸の魅力に取りつかれてもっと広範囲に学びたいという方もおられるでしょう。
白糸刺しゅうはほとんどが実用品用の技法だということをご存じでしたか?繊細で触れることもためらわれるようなそんな見た目の作品も、実は実用品としてしっかり使用に耐えうるように作る技法が使われています。その秘密を学んでみませんか。
まずハーダンガーワークの小さな、ですが作り甲斐のある作品から始めます。糸や布、はさみの扱いに慣れていただいてから、ドロンワーク、カットワークと進みます。
身の回りの日用品が自分で作った白糸の作品で埋まったら素敵ですね。
始めてのはさみカットワーク
つやつやでふっくらした花びらがとても魅力的なカットワークの小物入れ。
刺しゅうをして布をカットします。初めてはさみを入れるときはドキドキドキドキ緊張します。失敗しませんようにと祈りながらはさみを入れます。でも、そのカットの仕方にほんのちょっとしたコツがあるとしたら?慎重にカットしてもなんだか布端がぼさぼさできれいに見えない。実はそれにもカットのコツがあります。花びらをふっくらさせる方法やかわいらしいピコットの作り方も学びましょう。
また、この課題で特筆すべきは脇の縫い方です。ただ縫い合わせるのではなく、装飾的に閉じる方法を学びます。ぜひ身につけて素敵な作品を完成させましょう。
一目一目、目を数えながら作品を作ります。一番有名なのがクロスステッチですが、その他にも針の進め方や模様の作り方によって各国で様々な区限刺しゅうが作られており、それらを本講座で学ぶことができます。
先の丸い針を使い、針を出し入れする位置が決まっていますので小さいお子さんから年配の方まで比較的誰にでも取り掛かりやすい技法です。
だからこそ、きちんと学習した人の作品は一味違います。どこから始めるか、どのように進めるか、きれいに仕上げるための糸始末などの基本を学ぶだけで作品の完成度がぐっと上がります。クロスステッチのキットはいくつか作ったことがあって、コツコツ取り組むのが大好きだけどほんとにこのやり方でいいのかしらと思っている方、もっと他の技法もやってみたいという方にお勧めの講座です。