第3回トールペイント日本展 入賞・入選

第3回トールペイント日本展 TOLE PAINT NIHON EXHIBITION 2018第3回トールペイント日本展 TOLE PAINT NIHON EXHIBITION 2018

第3回トールペイント日本展は、2018年8月30日(木)の締め切りまでに1.トールペイント部門 A.オリジナル作品(独自のデザイン、配色等により創作した作品)126作品・B.その他の作品(既存のデザインを参考またはアレンジした作品)53作品、2.白磁ペイント部門 17作品・3.ジュニア部門 12作品 計208作品の応募がありました。
第1次(写真)審査を経て、9月27日(木)、5名の審査員により当会のコンクールの審査方針にもとづいた実物審査の結果、下記の作品の受賞が決まりました。

審査方針

トールペイント日本展の審査においては色彩、構成、技術に支えられた独創性と表現力、そして完成度を評価の指針とする。
  1. 独創性と表現力-アレンジ力
  2. 色彩と構成―デザイン
  3. 技術力-クラフツマンシップ
  4. 作品としての完成度-まとめ上げる総合力

審査員

第3回トールペイント日本展 審査員 TOLE PAINT NIHON EXHIBITION 2018

審査員総評

車 洋二

私が日頃関わっているファインアートの世界とは異なり、ある一定の制約の中でオリジナリティーを発揮するということは、たいへんなことだろうと感じました。その中で自分なりの独自性を持った作品が輝きを放ち、各審査員の評価を獲得したと思います。和風の作品の入賞が多かったですが、和風のものを特に選んだわけではなく、オリジナリティーが際立った完成度の高い作品を選んだ結果そのようになりました。グランプリ作品は、技術の確かさと作品としての力強さで、全員一致で決定しました。

谷口 広樹

トールペイントの広がりと深さに圧倒され、皆さんの丁寧な技巧に驚かされました。そこに展開されているものは、どれも生活の中で息づくアートで、驚きと同時に癒しを覚えたものの、この審査はかなりむずかしいと感じました。それは専門外なのでつい、トールペイントとは何かと問うてしまうからです。しかし、どのジャンルでも前に進むことが大事です。枠にとらわれず興味深いものを制作していただきたいと強く感じ、そうした気概のあるものに票を投じることにしました。

日本デコラティブペインティング協会会長(髙辻由利子)

ペイント部門、設立15周年を心からお祝い申し上げます。記念フェスティバルにふさわしく、どの作品もテクニックに優れているだけでなく、素材や色彩などオリジナリティーが際立つ力作ぞろいでした。作品に込められた思いが伝わる個性豊かな作品の数々に心を打たれました。年々、新しい技法も加わり進化しているペイントの世界を発見でき、この先の可能性も楽しみです。

バルーチャ美知子

今回の審査では、多数の多様な表現法の中にあって、全部門に共通して「和」のパワーと安定感を感じました。これは、あらゆる技法、デザインを試みた後に、日本のペインターなら、必ず一度はチャレンジしたくなるテーマです。この経験を経て、今までの殻を破った、日本人ペインターらしい作品が生まれる、よい兆しが見えてきたと感じ、これからに期待したいと思います。

森 初子

バラエティーに富んだ楽しい作品が多く、どの作品も情熱と個性にあふれていましたが、特に受賞作品はそれらに加えて高い技術とセンスのよさが光っていました。心惹かれる魅力的な作品が多く、受賞作品を選ぶのにたいへん苦労しました。海外から持ち込まれたトールペイントの技術を、日本人はしっかりと学びとり、咀嚼し、そこから新たな「日本のペイント」が生まれていることを実感することができ、とても嬉しく思いました。
第3回ペイント日本展 入賞作品 入賞・入選者一覧
グランプリ Grand Prix 白磁ペイント部門 「Treasure」 吉原 ミヨコ(熊本県)
グランプリ Grand Prix     ジュニア部門 「ひまわりとコロナ」 大澤 希々花(東京都)

トールペイント部門A

金賞 Gold Award 「うさぎとピッチャーのスティルライフ」
渡邉 有子(愛知県)
銀賞 Silver Award 「二十四節気の花」
中森 まちこ(福岡県)
車洋二賞 審査員奨励賞 「Tulipomania」
迫村 寿子(愛知県)
バルーチャ美知子賞 審査員奨励賞     「うしろの正面だぁれ」
むろ やよい(京都府)
森初子賞 審査員奨励賞 「思い出の旅 「イギリス」編」
山本 赫子(東京都)
JHIA奨励賞     「Twilight ~優しい光~」
瑠香(静岡県)
ピコット賞 協賛社賞     「薔薇に癒やされて」
山本 史穂(広島県)
ヴォーグ学園賞 協賛社賞     「フェミニン」
野崎 澄枝(沖縄県)
ABCクラフト賞 協賛社賞     「午後の語らい」
久賀 百合子(愛知県)
カントリークラフト賞 協賛社賞     「記憶の行方」
甲山 アツ子(茨城県)
銀座ソレイユ賞 協賛社賞     「パリスタイル・リース」
古賀 智美(大阪府)
ジュリアン賞 協賛社賞     「どうぞ よろしく」
野呂田 靖子(千葉県)
誠時賞 協賛社賞     「きれいになれる秘密の箱」
楠見 佐知子(茨城県)
セトコ賞 協賛社賞     「Rose Bouquet」
小林 真紀子(北海道)
谷口松雄堂賞 協賛社賞     「金魚姫」
中 美穂(大阪府)
ターナー色彩賞 協賛社賞     「庭のお客さま」
御園生 美里(千葉県)
ヂヤンテイ賞 協賛社賞     「耳を澄まして」
古屋 弘美(神奈川県)
日本紐釦貿易賞 協賛社賞     「ずっとずっと-巣立つ日まで-」
小久保 久美子(神奈川県)
日本デコラティブペインティング協会賞 協賛社賞     「Twilight ~優しい光~」
瑠香(静岡県)
白光賞 協賛社賞     「Sweet 10 Messages」
大貫 明美(埼玉県)
リキテックス賞 協賛社賞     「本日は晴天なり」
岩田 祥子(埼玉県)
ファインホーム賞 協賛社賞     「ハシビロコウとプロテア」
山口 信子(福岡県)
ホルベイン賞 協賛社賞     「Fun rain」
篠原 優子(大阪府)
マイウッド企画賞 協賛社賞     「Enjoy Flowers」
帰山 玉江(群馬県)
「漆器でトール」松屋漆器店賞 協賛社賞     「津軽の春」
三上 雪路(青森県)
山本産業賞 協賛社賞     「福かさね」
名田 薫(兵庫県)
隆徳貿易賞 協賛社賞     「特別な時節の記憶」
山﨑 富士絵(北海道)

トールペイント部門B

金賞 Gold Award 「紅白の牡丹とダリアの羽子板」
津田 友紀(兵庫県)
銀賞 Silver Award 「若冲へのオマージュとして 嘉祥」
宮川 美砂緒(東京都)
日本デコラティブペインティング協会会長賞 審査員奨励賞 「オベロンとタイタニア「真夏の夜の夢」」
片岡 佐知子(静岡県)
谷口広樹賞 審査員奨励賞     「椿花と器」
松田 奈穂美(茨城県)
アシーナ賞 協賛社賞     「思い出のレイクガーデン」
大山 明美(岩手県)
大阪サンセイ賞 協賛社賞     「多様性の調和」
平井 こずえ(三重県)
日本ヴォーグ社賞 協賛社賞     「18世紀のヘキスト磁器に想いを馳せて」
吉原 文美惠(神奈川県)

白磁ペイント部門C

金賞 Gold Award 「Treasure」
吉原 ミヨコ(熊本県)
銀賞 Silver Award 「見つめる先に」
中島 まゆみ(高知県)

ジュニア部門

車洋二賞 審査員奨励賞 「野原の中の犬」
寺内 美礼(埼玉県)
谷口広樹賞 審査員奨励賞 「リス」
佐渡 颯(東京都)
日本デコラティブペインティング協会賞 審査員奨励賞     「デニム風の帽子掛け」
小林 かこ(大阪府)
バルーチャ美知子賞 審査員奨励賞     「乾杯」
宮﨑 未優(埼玉県)
森初子賞 審査員奨励賞 「Surprise」
柚原 芹夏(東京都)

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ペイント収穫祭2020
第3回トールペイント日本展入賞作品展の模様